そして、夏帆も来た。


「コーラーとキリンラガーがおいしくなる季節だね。」と友が幸せそうに言いました。


ボクはそれを聞き、幸せになりました。「そうだね、ねっ。」と言いました。



「今年は忙しくなるよ。」と人々は言いますが、全くやる気が出ません。詳しく言えば、やる気があるのかないのかもわかりません。ひとつだけ言えることは、

「やってやるって。」


という越中詩郎ばりの意気込みはあるということです。


今の自分のポジションをお笑い界に置き換えると、品川庄司がぴったりなのではないか。と最近よく考えます。


ケンドーコバヤシになれるように頑張ります。



アメトーーク始まるよ!




これが後先を考えずに生きた男の結末だった。



 
そこはのどかな町でした。

緑の山並みは映え、川は微かに錆臭くはありますが、なんとなく美しさを保っていました。

町の人々の話す言語は日本語なのですが、語尾がヒドく乱暴です。ただそこには暖かみが確かにありました。


人々が賑うのは年に2、3回行われる祭の時だけで、あとはそれぞれが思い思いに日々を過ごしていました。

ある人はピアノを弾き、ある人は筋トレをし、ある人は洗濯をし続け、ある人は失われた思い出をキャンバスに描き、ある人は過去の罪を唄い、ある人はひたすら判定を待っていました。



そこはのどかな町でした。



あの夜が来るまでは…。


 
再び全てのことが面倒臭くなってきた。



今もあなたは笑えていますか?


今ボクは笑えていません。



 
麻疹感染を防ぐ為にやって来たまさかの休講から一週間と少しが過ぎ、一体ボクは何をしていたかというと、やはりグータラしていた。バイトのある日は、時間まで寝て、終われば缶ビールを飲み寝る。何もない日は、起きて缶ビールを飲み寝る。そんな毎日を過ごしていた。何も考えず、後生を考えず、たるみにたるみまくっていた。教習所に行くこともなく、どこかに出掛けることもなく。部屋の掃除をすることもなく。勉強することもなく。ブログを書くこともなく。音楽を聴くこともなく。気付けば、梅雨の季節。昨日は、ひどく雷が鳴っていたね。あれでずいぶんボクも目が覚めたようだよ。

今日は朝7時くらいに、バイトから帰ってきて、缶ビールを空け、録画しておいた昨日のアメトークを見ながら眠りについた。冷蔵庫からは缶ビールが無くなったようだ。


午前11時30分には、起きられた。自転車で坂を下りコンビニでゼリーを買った。家に帰りそれを食べながら、いいとも!を見た。どうやら今日はテレフォンショッキングしか面白く感じられなかった。


その後、ボクはなんとなく部屋をうめ尽くすゴミを少しずつ片付けていった。少しずつ。少しずつ。


そして、給料を取りに行ってないことに気付き、取りに行ってみた。どうやら先月よりも少ないみたいだ。そうそう実はボクのバイト先は6月いっぱいで店を閉めるようだ。この町からまたひとつ光が消えるんだね。静かになりそうだ。


このお金をどうしようかと考えを巡らす。どうやらボクはお金を持つと使い果たしてしまいたくなる性分らしい。貯えるという選択肢を知らないらしい。そろそろそういう事も覚えておかなければならないよね。二十歳を迎えてしまったからね。


家に帰り、久しぶりに窓を開けた。気持ちがよい。まだ風は冷たい。安心する。確かに夏が来るのには、早過ぎるよね。雑誌なんかで花火特集をしているのを見るとぞっとするよ。


まだ何も準備が出来ていないんだ。

今のボクは夏とは向き合えないし、闘えもしない。


いつも今日から今日からと誤魔化してきたけれど、そろそろ許してはくれないよね。


わかっているさ。もう夢の中から出てくるよ。もう少しだけ待っていて。ちゃんとその分なんとかするから。




「何、癒しを求めるのはもうやめにするのさ。」



 

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